2012年3月20日火曜日

新作よりも旧作ボックスの方が売れているという不思議

Madonnaの12作目"MDNA"がまもなくリリースされる。



Amazon Japanにおいて同作のDeluxe Editionが輸入盤売上チャート5位まで上昇してきた。
先行シングルは全米シングルチャート(Billboard Hot100)で最高10位に終わったものの、
アルバムの売れ行きにはそれほど影響はなさそうだ。

ところがである。

何を隠そうここ1ヶ月にわたり同チャート1位に君臨し続けているのは、
Warner時代の全スタジオアルバム(11枚)をコンパイルした
廉価ボックスセット"Complete Studio Albums (1983-2008)"だったりする。



あくまで廉価版なのでブックレットすら省略されているそうだが、
それでも11枚組で¥3,300前後という価格はあまりに破格だ。
(アルバム1枚あたりおよそ¥300!)

また、11作中5作を収納した廉価ボックス"Original Album Series"も同時期に発売されるが、
こちらは"True Blue" [Remaster] (1986)、"Like a Prayer" (1989)、"Ray Of Light" (1998)、
"Music" (2000)、"Confessions on the Dancefloor (2005)"という何とも意図不明なチョイス・・・w

これなら、以前発売されていた初期3作のリマスター版廉価ボックスを
素直に再々発した方がよっぽど売れそうだ。

ここ数年レコード会社がとりわけ力を入れている
Deluxe EditionやLP、CD、DVD、グッズなどを目一杯詰め込んだ
高価な豪華ボックスセットによる再発とは正反対に位置する
廉価ボックス再発や全カタログまとめ売り商法、今後ますます加熱していくのかもしれない。

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